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台風で被災した南富良野町ボランティアセンター報告会

災害ボランティアが南富良野復旧語る 札幌で報告会

センターの運営内容や課題などが紹介された報告会
センターの運営内容や課題などが紹介された報告会

 昨夏の台風水害で被災した上川管内南富良野町の復旧を支えた町災害ボランティアセンター(VC)の活動報告会が23日、札幌市中央区で開かれた。運営を担ったスタッフが活動の仕組みや課題などを語った。

 VCの運営を支援した一般社団法人ウェルビー・デザイン(札幌)が、北海道新聞社会福祉振興基金の一般公募助成事業として開き、約60人が聴講した。

 町社会福祉協議会の伊賀未奈さん(31)は活動資金600万円について、北海道共同募金の支援資金を活用したと説明。札幌発のボランティア専用バスの運行など町外の団体の支援を受けたことも紹介した。副センター長を務めた内田誠治さん(43)は町の災害対策本部に参加する機会を得たことで「町役場と適切に情報共有できた」と話した。

 会員制交流サイト(SNS)で情報を発信した西村勇太さん(40)はフェイスブックのVC専用ページの閲覧回数が200万回を超えたことを報告。「インターネットで情報を得ることが多い一方、古い情報が拡散してしまい、修正する苦労もあった」と語った。VCは災害発生直後の昨年9月1日に開設され、今年5月末に閉鎖するまで延べ5982人が参加した。