当基金から進学支援金を受けて専門学校に進学した児童養護施設の出身者が、卒業時の報告書を送ってくれました。施設職員の手紙とともに、プライバシーにかかわらない範囲で紹介します。
「2年間の学校生活はあっという間に終わってしまいました。入学時は不安と期待を持ち、大変になることは承知で進学を決意しましたが、同じ夢を持った仲間達と勉学に励むことで、頑張ろうと心を強く持ち、乗り越えてきました。私が進学を決意した理由の一つでもある、北海道新聞社会福祉振興基金様の支援は、返還不要の奨学金制度だったので、とても役立ちました。このような支援は、今後進学を希望する施設の子供が夢へと近づける一つの希望であると思います。今後もこのような支援を続けてくださることを望んでいます」
(職員から)「Aさんが少しずつ旅立ちにむけての荷造りをしており、もう春がすぐそこに来ていることを感じています。進学をするという経済的な負担の厳しさに、進路がゆらいだこともありましたが、北海道新聞社様からの支援をいただき、励ましと、先を見通した際の安心をいただくことができたように思います。本人の姿をこのようにご報告できましたことに、私としてもよろこびと共に感謝の気持ちを伝えたく思いました」