春。3月に専門学校や短大を卒業する奨学生から、報告書が届きました。児童養護施設や里親家庭から進学した学生たちです。
大半が2016年度に当基金から進学に必要な初年度納付金の一部の支援を受けました。中途退学せざるをえなかった奨学生もいる中、学業を終えて、卒業時報告書を寄せました。
Aさんは「この支援のおかげで卒業まで学校へ通うことができ、夢の実現に勉強を通じて進むことができました。これからもこの支援制度を続けていってください。ありがとうございました」とつづりました。
Bさんは「施設を出て初めての一人暮らしで、不慣れなことばかりでしたが、振り返ってみると、とても楽しかったです。学校生活の方も、最初は専門用語もわからないままでしたが、卒業を間近に控えた今は出来ることや覚えたことが多く、学びに来て良かったと思っています」と書きました。
Cさんは「この奨学金がなかったら学校に行けなかったです。自分のやりたいことも出来なかったと思います。学びたい分野を学ぶことが出来、とても充実した2年間でした」と、学んだ分野に就職します。
Dさんは「いろんな覚悟を決めて進路を選びましたが、道新福祉基金のおかげで今こうして無事に学校へ通え、就職先から内定をいただくことが出来ました」と感謝の気持ちを寄せました。
3年制の看護専門学校を卒業するEさんは「入学当時は学校生活や勉学、一人暮らしなど心配な事が多々ありましたが、周囲の方々に支えられ、無事、卒業することができ、安心しています。バイトをしても足りない面があったので、とても助かりました」と振り返っています。