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匿名で1千万円寄付してくださった方

札幌市の匿名の方が、恵まれない子どもたちの奨学金に500万円、がんや難病の乳幼児のために500万円を寄付しました。合計1千万という大きな寄付です。「やるべきことはやったという肩の荷を下ろした感じです」と話していました。

匿名なので、ご本人の許可を得られた範囲で紹介します。この方は子どものころ体が弱かったうえ、食べものに事欠くほど家庭が貧しく、父親と川でドジョウをすくって売りに行ったこともあるそうです。6人きょうだいの長女として育ち、下の子の面倒も見ました。

中学校卒で、70歳代半ばまで現役で働き通しました。よく病気をする方で、がんや心臓病も克服しました。入院中、小児がんや難病と闘う子どもたちを見ました。「たいしたぜいたくもしなかったので貯まったお金を、経済的、健康的に恵まれない小さい子どもたちのために役立てたい」とずっと思ってきたそうです。「きょうだいで自分だけが生き残っている。感謝の気持ちをこめて寄付したい」と語っていました。