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オカリナで被災地支援(5月14日朝刊、道新札幌圏版)

 
優しい音色に多くの人が聞き入ったオカリナのチャリティーコンサート(小川正成撮影)
優しい音色に多くの人が聞き入ったオカリナのチャリティーコンサート(小川正成撮影)

 全国各地でオカリナ教室を開いているライリッシュ・オカリナ連盟(名古屋)の北海道札幌東支部(中薗真由美支部長)は13日、札幌市中央区の札幌駅前通地下歩行空間でチャリティーコンサートを開いた。約250人が、5時間にわたって100曲を披露。街中で奏でられる柔らかな音色に、大勢の市民が足を止めて聞き入った。(尾張めぐみ)

 東日本大震災の被災地を支援しようと、震災が発生した2011年から続けている。札幌市の各教室に通う高齢者らが30~80人ほどのグループをつくり「手のひらを太陽に」「見上げてごらん夜の星を」など、有名な曲を中心にリレー方式で演奏した。

 札幌市北区の木村昌次さん(71)は「福島県南相馬市の友人が一時、避難生活を送っていた。支援の思いを音楽で届けたかった」。中薗支部長も「東北でも、オカリナに親しんでいた人は多い。再び生き生きと演奏できるような生活に戻ってもらいたい」と話した。

 絶え間なく続く優しい音色に、多くの親子連れや高齢者が足を止めた。中央区の池下信子さん(82)は「懐かしい曲が多く、一緒に口ずさんだ。心が温まった」と笑顔で話した。

 会場には募金箱を設置。集まった寄付金は道新社会福祉振興基金を通じて被災地に贈られる。