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児童養護施設の子どもたちから礼状

 道内の児童養護施設から前期の奨学金の礼状が届く季節となりました。当基金は道内の同施設の高校生全員に1人年間約2万円の奨学金を出しています。返済不要の給付型です。全国の児童養護施設に入所している子どもの6割が大なり小なり親から虐待を受けていると言われます。多くは経済的に厳しい家庭の子供たちでもあります。

 1人でも多くの方に現状を理解してもらうため、子どもたちの礼状をプライバシーにかかわる部分を除いて一部紹介します。

◇A施設

 ▽いただいた奨学金は一人暮らしの資金にさせていただきます。今年3年目になり、3月には卒業を控えています。様々な検定試験に向け勉強を頑張っています。

 ▽部活でレギュラーを目指し日々努力を重ねております。奨学金は学用品や貯蓄に充てていきたいと考えています。

 ▽部活では7月の大会でチーム優勝と個人成績でベスト5に入り、表彰されました。今までの頑張りが結果につながったことは、とても大きな自信となりました。

◇B施設

 ▽4月に志願した高校に入学し、新しい環境に戸惑いと不安を感じていましたが、今では友達もでき、日々勉強と部活動に一生懸命励みながら楽しく学校生活を送っています。

 ▽勉強は難しいですが、今からしっかり学んで高校3年の冬には介護福祉士と社会福祉士の国家資格を取得できるようにしたいです。

 ▽楽しく充実した学校生活を送ることができますのも、たくさんの方々のおかげと思い、心より感謝したします。

◇C施設

 ▽私は、高校を卒業したら就職します。今までたくさんの方に支援していただいたおかげで私は高校に通うことが出来ました。なのでその感謝の気持ちを、働いて社会の役に立つことで伝えることができたら良いなと思っています。

 ▽私は今、専門学校に行こうと考えています。専門学校は1年間に200万と多額のお金が必要です。これから節約したりバイトをしたりしてお金をこつこつとためていきたいと思っています。今回もらったお金も大切に貯金します。高校卒業までお金を貯めきって、夢をつかみたいです。

 ▽この奨学金は高校の教科の参考書や進路の実現などに向けて使わせていただきます。自分は将来、専門学校に入学したいと考えています。僕は貯金が少ないので道新さんの奨学金はとてもありがたいです。