スタッフブログ

妻の一周忌に、障がいのある生徒への奨学金などに寄付

 札幌市中央区の中谷和徳さんは、昨年8月4日に亡くなった妻省子さんの一周忌を終えたのを機に、恵まれない子どもたちへの奨学金と胆振東部地震の義援金に合わせて1,100万円を寄付しました=写真=。

 省子さんは、子どもの多い家庭の末っ子として育ち、中学卒業後、苦学して専門学校に進み、管理美容師になって活躍しました。

 和徳さんが養護学校などで勤務してきたこともあり、特別支援学校の高校生を対象にした当基金の給付型奨学金(道新コスモス奨学金)を重点に支援したい、と語りました。「障がいのある生徒には、国から支援金が十分に出ていると思われがちだが、修学旅行費や部活動費など個人の支出も多い」と、現場を知る人ならではの気持ちからです。

 当基金は本年度から、高等部のある特別支援学校への奨学金の対象校を広げ、道内32校の64人に支給しました。返済不要で、1人年間6万円です。中谷さんご夫妻の善意を生かして、この奨学金の充実に努めます。

中谷さん3