札幌市豊平区の渡辺陽さん(92)が11月15日、胆振東部地震義援金5万円を持参しました。
渡辺さんは太平洋戦争中の昭和18年、千葉県柏の航空隊に入隊し、4カ月の教育後、満州に配属されました。着任した部隊には最新鋭という偵察機が10機ほどありましたが、他の部隊で教育を受けて終戦1か月前に原隊に戻った時には1機もなかったそうです。その後、シベリアに4年間抑留され、言葉に尽くせぬ苦労をしました。
今は、ほとんど毎日、妻と札幌地下街を散歩して、薄野の安い喫茶店でお茶を飲むのを楽しみにしています。「年をとると、お金もあまり使わないので」と、毎年、ユニセフ(国連児童基金)に寄付し、今回の寄付も思い立ったそうです。