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「4元号世代」93歳渡辺さんが笑顔で寄付

大正から令和まで四つの元号を生きる渡辺陽(あきら)さん(93歳)が6月11日、恵まれない子どもたちの奨学金に役立ててと7万円を寄付しました。

渡辺さんは大正15年(1926年)1月生まれ。当時19歳で国民皆兵になりましたが、1年前の18歳で陸軍航空隊に志願しました。満州で終戦を迎え、シベリアに4年間抑留され、鉄道新設に従事。食料不足で死者が続出した中で、「一番若い方だったので生きて帰ってこれた」と振り返ります。帰国は23歳のとき。8月31日、ソ連から舞鶴に帰り、9月6日札幌に着いたのを覚えています。

50歳のころ「このままボケられない」と、子供のころ習字を好きだったことを思い出し、1980年ごろ、会社を退職後、講座に通って勉強しました。そのうち、文化教室の講師を頼まれるようになり、60~70歳代には大人に書道を教えていたそうです。現在も趣味として書道を続けており、92歳の妻とともに、元気な日々を送っています。目の奥から人を包み込むような笑顔が印象的な方でした。