当基金から全道の児童養護施設の高校生全員に贈っている奨学金への礼状(8月2日着)を読んで、ウルウルした気持ちになりました。
封筒に入っていた施設長の手紙には「子供たちは明るく見えますが、一人一人いろいろな事情を背負っています。全国の児童養護施設に入所している子供の6割が大なり小なり親から虐待を受けています。本園も例外ではありません。また、多くは経済的に厳しい家庭の子供たちでもあります」と書かれています。
今回支給した半年分は1人1万円弱です。ある子は「とてもありがたく感じます。今、高校生で将来に自力で暮らすためにはお金は必要不可欠です」と、つづっていました。
奨学金は子供たちに渡し、それぞれ自分の通帳に貯金したそうです。学業や部活に使ったり、将来に備え貯金するようです。勉強で使うペンなどを買うという子もいました。
それぞれ頑張っていることや目標が書かれていました。体育祭、写真部の大会、生徒会長として学校祭の準備、運転免許取得、進学の夏期講習などです。
暑さの続く中、当基金のスタッフをねぎらう言葉をどの子も書いていました。奨学生の皆さんも、体に気を付けて元気に過ごしてください。